うどんの話

 

 

滋賀県からバイクを走らせ、「うどん県」でうどんを食べ歩くこと、のべ250軒、回数にして1000回超。まだ、うどんツアーが世間では理解されないころ、次々と怪しくておいしい小さなうどんやを訪れては、こんな面白い観光地は他にないとばかりに楽しんでいたが、いつしか観光ではなく、修行先探しに変わる。

 

 

修行先に選んだのは、一番厳しいだろうと思われるお店で、案の定入って1週間でクビの覚悟をするも、暖かなまなざしに助けられなんとか技術を習得。その後、店長になるまで約8年お世話になる。

 

 

やがてブームはピークに達して、行列は最長3時間待ちにまで膨れ上がった。忙しくとも、質は落とさない、気配りをおろそかにしない、かつスピードは維持する。そのせいか、家族からは「早口になって何言っとるか聞き取れん」と言われるも、食べ歩きのころに夢見た自分でうまいと思えるうどんが作れるようになった。もう瀬戸大橋を超えなくてもいいのだ!

 

 

車中泊でうどんを食べ歩いた日々から、クルーズ船「飛鳥Ⅱ」に乗って北極圏でうどんを作った日々までを振り返ります。

 

 

「うどんの話2」に続く

 

 

 

1999~ うどん食べ歩き時代

       仕事を退職してまでして讃岐うどん88箇所巡礼を達成した熱意

       そして探究心が評価され達成パーティで麵通団より特別賞を頂く

 

 

2002~ うどん修行時代

       釜仕事(茹で)が全然できそうにない私は、なんと先輩より先に

       打台の練習をさせてもらえることになり、非常に恐縮してしまう

 

 

2008~ うどん店長時代  

       帰郷1年後、開店計画をいったん白紙にして、香川へカムバック

       長期間、現場を離れていた重さを自覚しながらの最前線への復帰

 

 

2012~ うどん店主時代

       天橋立府中地区で本格手打うどん「すぎのや」開店

       修業で身につけるのははほんの基礎部分に過ぎない

       何よりも釜が全て、などの社長の昔話が身に染みる

 

 

 

1.ゆでたて

 

 

 

茹でたてをお出しします。食べ歩きでいろいろなお店を巡っていくにつれて、おいしいうどんにありつくために注意することが分かってきました。

 

 

 

一番重要なのは、茹でたてかどうかです。讃岐うどんの食べ歩きで培った茹でたてに当たる秘技をご紹介しましょう。

 

 

 

昼のピークに入店して「茹で置き麵が並んでいる&釜が沸いている」としたら、注文を遅らせて(迷うふり)ほかのお客さんに茹で置き麵が回るようにします。もっと前から、入店する時にほかのお客さんとタイミングが同時になりそうなら先に店に入ってもらいます(ゆっくり歩く・用事を思い出す)。

 

 

またピークを過ぎるとどうしても「茹でたてかな?この時間帯なら作り置きかもしれない…やめとこう…」となってしまいがちです。当店ではこのよくある(?)不安を一掃しております。普通の歩く速さでいいのです。

 

  

 

2.麵の食感

 

 

 

目標としている麺が修行時代の記憶の中にあります(うどんの話2参照)。こうした麺がつねに作れるように、全工程で努力しております。