うどんの話 6

 

昨年は多くのお客様に何度もお越しいただき、誠にありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします。気付けば、うどん店開業以来10年経過しておりました。すぎのや土産店自体は100年以上経過しておるのですが、今回も同様、これといった記念行事もなく申し訳ないですが、平常心で日々取り組めたらと思っております。

 

 

 

毎日同じように仕事していても閃きのようになにかしら新しい気付きがあるのが面白いところで来年も少しづつ前進を続けていきます。最近の気付きは「Seriaで見つけた長い竹串で竹輪を8本ぐらい串刺しにしておいたら、味を損なわず作業効率もアップし一石二鳥なのではないか?」です(多分ボツ)。

 

 

 

10年振り返りまして、寝坊や遅刻などは多くあれど、血の気の引くような致命的なミスは1つか2つしか思い浮かばず(あるんかい)ミスや誤算の数だけ成長を繰り返してきております。そんな状況も乗り越え、家族・従業員一同10年頑張ってきたとは思っておりますが、 一方「これ以上は無理だなと思ったこと①」や「今日は営業無理だと思ったけど経験上いけると踏み切った②」というぎりぎりの経験をさせていただきました。

 

 

集中力マックスで、早朝から就寝まで駆け抜けた。 通常片付けや夜の仕込みなどは、ペースダウンするのですが、子供点滴&翌日は日曜営業ということで 15時から夜まで1人厨房状態をこなした。今後これ以上頑張れることはあるまい。

 

 

団子生地が今までで一番固く粗く仕上がってしまって「今日は閉めないとだめだな(仕込みミスで閉めるの初)」と思ったが、今までの経験から「うまく生地の秘孔をついて延ばせばおいしく出来ると思う」とそのまま突き進んだ。それにこんな固い生地は(人力で)打つのが NGなだけで味がNGとは限らない。幸い美味しく茹で上がった。「昨日、売り切れだったから今日リベンジに来ましたー❤」というお客さんも見えて、閉めなくてよかったー!と心底安堵した。

 

 

 

「いずれ来る最終営業日はどんな感じなんだろう?」やり切ったと思いたいとしたらそれは、最高のうどんが提供できた時ではなく、思い通りの営業ができた時でもないんだなと感じました。節目の10年目を終えるにあたり感慨深い心持ちです。何やら閉店しそうな挨拶になってしまいましたが、来年以降も末永くご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

 

 

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